おうち時間を楽しむ はちみつ4種セット

創業1930年、老舗のはちみつ専門店金市商店三代目、市川拓三郎さんが1年間に食するはちみつの種類はなんと300以上！「最近はコロナの影響で海外に行けなくなりましたが、以前はおいしいはちみつを探して世界中を飛び回っていました。国内だけでも、50人ほどの養蜂家さんとお付き合いがあります。」と市川さん。各地を回る中で、個性と自信を持って生産する養蜂家の姿に触れ、「はちみつは、1種類じゃない。それぞれが持つ物語やバックグラウンドをもっと伝えたい」と強く感じたそう。

お客様に直にはちみつの魅力を伝えたいと、はちみつ専門店「ミールミィ」を2020年3月にリニューアル。店には番号がついた100種類以上のはちみつがずらりと並び、すべて試食ができます。食べ比べることで、違いがより鮮明に。個性豊かなセレクトに、「おいしい、今まで食べたはちみつと全然違う！」お客様からはそんなお声が上がります。

「僕が全国を回っていつも思うのが「養蜂家の奥さまは皆さん美肌！」ということ。もちろん日常的に食べておられますし、採取する際、ぐるぐる回る機械に蜜を入れるのですが、その時お肌に細かい霧のようにはちみつがかかって、天然パックのようになるんだとか（！）。はちみつは浸透圧が高いので、肌を柔らかくして、保湿力を高める効果があるようです。」
豊富なミネラルと保湿力から、石鹸を泡立てたところにはちみつを少し垂らして洗顔するとしっとりする、という使い方もあるそう。お肌への効果も嬉しいですね。

京都三条の「ミールミィ」には、ずらりと種類豊富なはちみつが並びます。お店では、試食だけでなくそのはちみつが持つ物語を聞いて、お気に入りのマイはちみつを見つけられるのも魅力。

「例えば炭鉱の町が採掘をやめた後、アカシアの木をたくさん植樹して、それではちみつが特産になった町があるんです。そんな歴史をお伝えするだけでも、味わう時に少し違ってきますよね。」そんなストーリーを聞くと、食べる時に風景が浮かんできそうです。

「僕はこの店をはちみつのテーマパークにしたいんです。」と市川さん。
「ただ購入するだけでなく、楽しむ場所にしたい。楽しい、と思っていただけたらお客様とのお付き合いも長くなりますから。」なるほど。
これからの市川さんの展望は？「はちみつは気候、歴史、産地の条件、味わいなど本当に勉強することだらけ。もっと深堀りして、日本一、いや世界一のはちみつ屋になりたいです。」

知れば知るほど奥深いはちみつの世界。ハニーハンター・市川さんのはちみつを探す旅は、これからも続きます。